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The work exhibition of
CALLIGRAPHY

〜オカモトの自己満足「 基礎やらずに創作はできない!」

筆女オカモトが、お仕事ではなくアート的趣味かつ書の勉強として書いている作品たちを紹介してみます。これらは書展に出品しているもので
書の世界でもきちんと通用するウデでありたいのと普段勉強していることを発表したり、ランクアップのため、地元をはじめ全国展にも年に数回チャレンジしています。
書展に出品される作品にはいろいろな形態がありますが、私は少字数(しょうじすう)という1枚の紙に1〜3文字を書くという部門に、淡墨(たんぼく)という真っ黒でないグレーの墨で書いて出しています。ちなみにとなりの写真で書いているのは、はずかしながらどちらも最終的にはボツったやつ(>_<) このように、良い作品になるまで何枚も書いて勉強するのです。

文字屋で生まれる作品たちは、こうした勉強のもとに成り立っています。やや難解&未熟なものもありますが、こんなこともしてるのか〜という感じでのぞいてやってくださいまし。
書道展出品j作品紹介


【霏-hi-】縦108×横88cm

以前落選した書展に(その場合作品が小さくたたまれ郵便で返ってくる。物悲しい)、今回こそ〜!と意気込んでチャレンジしたら入選! 公民館の広いホールで師とふたりで練習した日がよみがえってじ〜んときた。自分にとってはものすごくうれしい作品。他の入選者の作品がさらにすごい迫力のものばかりで、今後の課題も見えてきた。

書作品11


【風従虎-fuu jyuu ko-】縦175×横57cm

「天行健」でデビューした3文字作品。これは4度目のもの。3文字苦手だけどできるとうれしい。「かぜ とらにしたがう:風は虎に従ってなびく=すぐれた人によき人々が集まること」というシブい故事成語。「雲従龍」という似たことばもある。美術館の壁の上〜〜の方に飾られているので写真がキレイに撮れず。見づらくてすみません。。。

書作品10


【臨・木簡-mokkan-】縦175×横57cm

初めての臨書(りんしょ。書の優れた古典を模写すること)作品。ひじょ〜〜につたない。木簡はむか〜し昔の人が薄い木の札にいろいろ記したもの。篆書(てんしょ)や隷書(れいしょ)など、古い書体が使われている。昔の人にとってはメモ程度だったりするものが、私は書こうとして書けないわけだから笑っちゃう。もっと勉強したい。

書作品9


【樹-jyu-】縦94×横70cm

受賞の知らせがわざわざ電報で来たという、私としてはかなりgood job!な作品。いつも釣りに行く奥飛騨地方の川の上流部で、少し開けた河原からちょっと奥に入って行くと、夏でも涼しくて流れの中から「金の斧 銀の斧」的な神様が出てきそうな雰囲気のところがある。そこにあるちょっと霊的で荘厳な、苔むした古い木を思いおこして書いた。

書作品8


【遠-en-】縦94×横70cm

と〜お〜い〜、と〜おおい〜、はるかなみ〜ちは〜♪って感じ(今の子そんな歌知らないよ! 私でさえタイトルも忘れてんのに!)。「しんにょう」が書きたかったという気持ちもあり。これは縦書きだけど、紙を横にしてしんにょうを長〜くし、横長に書くと、また違った顔になってくる。あ! 急に思い出した! 歌のタイトル「銀色のはるかな道」じゃない? 小学校の時歌った気が。

書作品7


【勲-kun-】縦105×横140cm

私は、列火(れっか。文字の下の点4つ)をががががっ!とひくのが得意というか好きらしい。下の方にある「建」で奮起し、その翌年に書いたこの作品は自分自身でもかなりお気に入り。これより小さめの紙に縦長で構成して書いたものも、別の作品展に出品してなかなか良い評価を頂いた。文字どおり、私の勲章になった作品。

書作品6


【天行健-ten kou ken-】縦175×横57cm

2000年の文字屋Tシャツにもなった言葉。「てんこうけんなり:天道の運行はいつも休む事なく健やかである」という、さわやかでいて人生の過ごし方を考えさせられる意味がある。初めてこのサイズ&文字数の作品を出品したという、デビュー記念のもの。それだけにつたないんだけど純なとこがあるなあ〜。3文字は何度やってもむずかしいっ。

書作品5


【為-tame-】縦70×横70cm

かたちがおもしろい。「なんか虫みたい・・・」という声が多かった(笑)。画数の少ないものは、いかに線で表現できるかの勝負になるので、とてもむずかしい。これは、なんだかふしぎな線がいろいろ出てくれてよかった(狙って書いてないだけに二度と同じの書けない)。これは知人の紹介で、とあるおうちの和室に飾って頂いている。感謝!

書作品4


【建-ken-】縦140×横105cm

伸び悩んでいた頃を脱出させてくれた作品。仕事を辞めたり、プライベートでもいろいろあった時で、自分をたてなおしたいという気持ちで書いた。紙の中央で筆をぐるっと時計周りに回した時の遠心力でできた飛沫で、勢いを感じてもらえるかも。私はけっこう墨飛ばし屋のため、書く時はまわりに紙で防波堤を作らねばならない。

書作品3


【職-shoku-】縦70×横70cm

会社勤めしている頃、会社にいる自分と会社での仕事についてや今後の職についてよく考えた時期にこの字を書いた。なんか見つけたいという気持ちのあらわれ。安易といえば安易ッス。20代の女性によくある「自分探し」をしてたわけね。当時の私にしては筆の割れ具合がなかなかシブくて、墨の色も青くてきれい。

書作品2


【跳-tyou-】縦70×横94cm

アラスカに釣りに行って、釣れたサーモンが力いっぱい水面を跳ねる様子がとても印象的だったので(ちなみにサーモンが釣れるまでに3〜4日ほどかかった)、それにちなんで書いてみた。墨がきれいににじむとステキ度アップなんだけど、最近はなかなかにじまなくて苦労中。それを思うとこれはきれいだった〜。

書作品1


※作品の画像をクリックすると拡大写真が見れます※